わが家が注文住宅を建ててから早4年。
実際住んでみて実感した注文住宅の成功ポイントを、理由やエピソードと共に一挙紹介していきます。
成功ポイントを挙げていった結果、かなりのボリュームになったので、『間取り』『設備・機能』『デザイン・インテリア』の3つの項目に分けてまとめました。
みずー
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間取りの成功ポイント
それでは、間取りの成功ポイントについて紹介していきます。
洗面所と脱衣所の分離
洗面所と脱衣所は扉で仕切られていて、脱衣所が完全に独立した部屋になっています。
お風呂に入ってる間は脱衣所は締め切りたいですが、洗面所と脱衣場所が同じだと洗面所が使えず困りますよね。
それぞれが独立していると、お風呂に入る人と洗面所を使いたい人が同時にいても問題ないので助かります。
脱衣所の中には洗濯機を設置していますが、お風呂に入る時間に洗濯機は使わないので問題ありません。
家とつなげたガレージ
わが家のガレージは、家と一体型です。
玄関の隣が駐車スペースになっていて、そこに屋根と側壁をつけて前後は開いた形になっています。
玄関とガレージがつながっているので、雨の日も濡れずに車まで行けます。
また側面が壁で囲まれているので、荷物や子供たちの自転車も安心して置けるのでとても便利です。
ガレージ上の広いバルコニー
駐車場の上を、そのままバルコニーにしました。
2階リビングからそのままバルコニーに出られるようになっているので、天気のいい日は家族で食事したり、子供が遊んだりしています。
バルコニーは2階にあるうえ木壁で囲まれているので、視線を気にすることなく過ごすことができます。
完全室内飼いの猫も、外気を満喫できるバルコニーがお気に入りです!
広い2階リビング
2階リビングを採用したことで、耐震等級3を落とさずに広い空間を確保できました。
外からの視線も気になりませんし、日中は明るいです。
階段の上り下りというデメリットもありますが、メリットが断然勝ちます。
2階リビングについては、こちらの記事もあわせてどうぞ。
ウォークスルーファミリークローゼット
各部屋に服を分散させずに、一カ所にまとめて収納できるようにファミリークローゼットを作りました。
行き止まりではなく、通り抜けできるウォークスルーになっています。
隣が洗濯物干し部屋になっているので、乾いた衣服の収納もわずかな移動でできるので便利です。
洗濯物干し部屋
家を建てる時の希望の1つが、『洗濯物は完全室内干しできるようにしたい』でした。
そこで、ウォークスルークローゼットの続きに洗濯物干し部屋を設計してもらいました。
広さは約3畳+押入です。
5人家族ですが、日々の洗濯物は全て干せています。
外に干さないので天気の心配をしなくていいし、夕方に洗濯物の取りこみをしなくていいのでめちゃくちゃラクです。
窓無しパントリーとクローゼット
初めの設計段階では、パントリーとクローゼットに明るさと通気確保のために窓がありました。
ただ、個人的に窓があると食品が悪くなる、服が日に焼ける、など本来のパントリーとクローゼットの機能が失われると思ったのでなくしてもらいました。
実際、たしかに暗いですが電気をつけてしまえば問題ないし、窓をなくしたことで収納力も大きくなったので成功でした。
和室無し
当初の設計では和室ありにしていましたが、和室ありきにすると間取りがうまく収まらなかったのと、もともと和室自体いらないかなぁ。と思っていたところに建築家さんからの勧めもあって和室ナシにしました。
結果、和室が無くて1度も困ったことはありません。
和室のスペースもフローリングにしたことで、よりリビングが広々と使えてメリットの大きさを実感しています。
和室については、こちらの記事もあわせてどうぞ。
四角一辺倒じゃない間取り
わが家は敷地自体が変形の旗竿地です。
土地を有効にめいっぱい使うため、建物を敷地の形に合わせた形にしました。
そうすることで一部斜めの壁ができましたが、そこが見た目もおしゃれでおもしろく、満足ポイントの一つになりました。
斜めの部分はトイレや洗面所、階段の踊り場など部屋ではないので支障はまったくありません。
設備・機能の成功ポイント
設備・機能も、間取りとならんで住み心地にダイレクトに響いてきます。
成功ポイントにあげたものはたくさんありますが、設計事務所から提案されたものとわが家が希望したものが半々くらいです。
玄関のキーレスエントリーシステム
玄関ドアは、車のキーと同じで鍵を持っていればワンタッチで開くキーレスエントリーシステムをつけてもらいました。
これが本当に便利で、玄関ドアの開け閉めにいちいち鍵を取り出して操作する必要がないのでストレスはほぼありません。
玄関ドアの遠隔操作システム
わが家は2階リビングで基本2階にいるため、鍵を持たない子供たちが帰宅した時にいちいち1階の玄関まで鍵を開けにいくのは大変です。
そこで、2階のリビングからボタンひとつで玄関の鍵を開け閉めできる遠隔操作システムをつけてもらいました。
毎日のことなので、このオプションはわが家の成功ポイントの第1位といっても過言ではありません。
お値段はそれなりにしましたが、毎日必ず使うものなので全く後悔はありません。
玄関キーの遠隔操作システムについては、こちらの記事もあわせてどうぞ。
宅配ボックス
宅配ボックスも、希望してつけてもらいました。
パナソニックのCOMBO(コンボ)の最大サイズを施主支給で設置してもらいました。
使ってみて、やはりサイズはできるだけ大きなものに限ると実感しています。
荷物が入らないと持ち帰りになってしまうので、可能な限り大きいものをおすすめします。
ただ、宅配ボックス自体には満足していますが、設置にはもう少しどうにかならなかったか。。と不満もあります。
人感センサー付き照明
人感センサー付き照明は本当に便利です!
これは建築家さんが必要であろう箇所に最初からプランニングしてくれていて、こちらから要望や訂正は出していません。
- ガレージ
- 玄関(外)
- シンボルツリー前
- 家の裏側の物置前
- 玄関
- 廊下
- 1階→2階への階段
- パントリー
どの場所も本当に便利で、ここはつけなくて良かったな。。という箇所が一つもありません。
ただ、欲を言えば2階→3階への階段も人感センサーが欲しいです。
みずー
短い距離&短時間のスイッチ操作をするのは手間だし、子供がよく消し忘れます。。
コンセント増設
コンセントは、提案されたものから倍くらい増設しまくりました。
実際あまり使わないコンセントもありますが、そんなに邪魔になるものではないし、入居前の想定より家電はかなり増えると思って間違いないです。
コンセントがあれば、「ここにはコンセントがないからこれは置けないな。」ということがほぼありません。
そこまで金額も上がらないし、コンセント増設して良かった!としみじみ思います。
可動棚
わが家の作り付けの棚は全て可動棚です。
これは要望しなくても設計段階から可動棚で計画されていました。
可動棚って本当に便利です。
入れたい物の高さによって棚の高さを調節できるし、棚を増やしたい時はホームセンターで棚板と支える金具を買ってくるだけです。
下駄箱は、家族5人分の靴を収納するとなると棚数が足りませんでしたが、可動棚なので棚板を追加でき無事すべて収まりました。
可動棚が万能すぎて、DIYでも可動棚を作って便利に使ってます。
ホスクリーン
ホスクリーンを2組、施主支給で室内物干し部屋に設置しました。
わが家のホスクリーンは、最も安いシンプルなスポット型です。
昇降式も検討しましたが、価格が高いことや物干し専用部屋なので干しっぱなしになることを考えるといちいち昇降しないだろう。ということでスポット型に決定しました。
結果、大正解です。ほんとに便利に使ってます。
60㎝サイズのミーレ食洗器
食洗器は、ミーレの60㎝サイズの食洗器を採用しました。
家族5人分の食器+大きな鍋や調理道具などもちゃんと入るのでとても良いです。
減額調整で45㎝サイズにしようか一瞬迷いましたが、60㎝にして大正解でした。
たまに食器や鍋類をたくさん使った時などギリギリのことがあるので、45㎝にしていたら絶対後悔していたと思います。
標準装備を削りまくったシステムバス(TOTOサザナ)
お風呂はTOTOサザナの1坪タイプですが、基本仕様から省いても支障ないもの(自分的に)を削りまくりました。
- 収納棚
- 鏡
- カウンター
- シャワーハンガーをスライドバーから2点固定に
結果的に掃除がとてもしやすくなり大満足です。
収納棚は、市販のマグネットでつくものを購入して使っています。
これなら掃除する時に取り外せるし、好きな場所への微調整も自由自在で見た目も純正品より気に入ってます。
いろいろ削った結果シンプルな浴室になりましたが、物足りない感じもなく、使いにくいと感じたり困ったこともありません。
キッチンの前壁
キッチンは、個人的にはアイランドキッチンの広々したリッチで非日常的な雰囲気に憧れてました。
ですが、採用したのは前壁ありのペニンシュラ型キッチンです。
せめて開放的な雰囲気を出したいと思ってコンロ前の前壁をなくせないかと相談しましたが、前壁が耐震等級3のためにはどうしても必要。ということであきらめました。
実際生活してみると、前壁のあるキッチンで良かったとしみじみ思います。
- 前壁のおかげで多少散らかっていても見えない。
- コンロ前に壁があるので落ち着く。特に来客時。
片付けが得意な人は前壁ナシでも問題ありませんが、そうじゃないなら強く前壁アリをおすすめします。
大きな病院用シンク
標準の洗面所は造作でしたが、そこに採用されてたのが大きな病院用シンクでした。
これが本当に便利で、大きくて深さもあるためオキシクリーンで洗面器などのバス用品も余裕でオキシ漬けできますし、くつなども洗いやすいです。
子供たちが歯磨きなど並んで使うこともできるし、水ハネもあまり気にしなくていいので助かってます。
浮造りのもみの木フローリング
わが家を建ててくれた設計事務所では、もみの木を使った家が標準仕様でした。
床や天井、建具、棚や壁などいたるところにもみの木の無垢材が使われています。
フローリングはもみの木の浮造まったいらではなくりですが、木目の硬い部分を浮き立たせるように加工されているので真っ平らではなく細かくぼこぼこしています。
そのためキズがついても目立たず気にならないし、すべりにくいので猫たちも快適そうです。
家に来たお客様にも気持ちが良いとよく褒められます。(特に男性に好評)
椅子とかキズを気にせずフローリングをガリガリやっちゃってます。
ゆるやかで踏み板の大きい階段
階段に関しては2階リビングということもあり、『できるだけ踏み面を広く角度もゆるやかにして欲しい』と要望を出しました。
結果、踏み板の前後の幅が27センチ、1段の高さが21センチと余裕のある階段にしていただけました。
子供の友達が遊びに来た時に「階段めっちゃ広くて上りやすい!」と言っていたので、子供でも実感できるほど希望どおりの階段を作ってもらえたんだ。と嬉しくなりました。
すりガラス窓の使用
これに関しては要望ではなく、設計事務所の判断です。
窓が設置されて初めて一部の窓がすりガラス窓ということに気づきました。
- 表(玄関側)から見えない1階の窓
- トイレ
入居する前は、「なんですりガラスなんだろう?外の景色が見えないのはちょっと寂しいかも。。」と思っていたのですが、実際入居してみるととても理にかなった選択だということがわかりました。
- 外からの目線がまったく気にならない
- 1階でもノーカーテン可能で最大限に光を採りこめる
- カーテン代が浮く
みずー
設計事務所さんの配慮に感謝してます。
遠赤外線クッキングヒーター『ラジエントヒーター』
遠赤外線クッキングヒーターは設計事務所さんの推奨品で、私は存在すら知りませんでした。
IHと見た目はほぼ同じですが、メリットを聞いて迷わず採用しました。
- コンロで今まで使用していた鍋やフライパンも使用できる
- 遠赤外線効果で料理がおいしくできる
- 余熱で料理出来て経済的
- 低電磁波
使ってみて、たしかに料理がおいしくてびっくりしました。
コンロで作っていた時から材料も調味料も作り方も変えてないのに、明らかにおいしく仕上がる。
私だけじゃなく家族全員同じ感想だったので、間違いありません。
ラジエントヒーター、おすすめです!
階下への防音施工
お願いした設計事務所さんの完成見学会に行った時に、上階の音の響きがとても気になったので防音施工をして欲しいと要望しました。
わが家は3階建てで、2階リビングです。
3階が主に子供スペースになることと、リビングである2階にいる時間が長く、1階は寝る時以外はほぼいないため、3階の床下にのみ防音施工をお願いしました。
結果、かなり防音されて満足なんですが、やっぱり2階の床下にもお願いすれば良かったと少し後悔しています。
階下への防音施工が標準仕様なら問題ないですが、一度確認することをおすすめします。
デザイン・インテリアの成功ポイント
魅せるスケルトン階段(鉄骨)
リビングの階段側の壁の上部を全面強化ガラスにして、鉄骨階段が映えるデザインにしていただきました。
これはわが家の要望ではなく、建築家さんのアイデアです。
光も採りこめて明るいし、見た目もおしゃれで本当に気に入っています。
こういったデザイン性の高さは、建築家物件ならではだと思います。
光を採りこめる強化ガラス壁
先ほどの鉄骨階段でも触れましたが、壁の一部に強化ガラスが採用されています。
- リビングの階段側の壁
- 3階の階段側の壁
光がさえぎられることなく入るので、とても明るいです。
最初は割れるんじゃないかと心配でしたが、硬い棒でガンガン思いっきり殴ってもなかなか割れないし飛び散らない。と説明を受けて安心しました。
光を採りこむカーテン『アカリナ』
カーテンは、施主支給です。
光を拡散するため閉めているほうがむしろ明るい。という『アカリナ』を採用しました。
遮光カーテンではないので、夜に外から窓を見ると漏れる明かりがやわらかくて綺麗なところが気に入ってます。
また、明かりは漏れるけど窓際に立っても外からはほぼ見えない。という点も良いです。
インテリアになる突っ張り棒『ドローアライン』
突っ張り棒は便利だけど、生活感が出る。おしゃれじゃない。という概念を覆すのがドローアラインです。
高級感のあるつや消しの質感と真鍮の金具が、空間を一気に上質でおしゃれなものにしてくれます。
わが家では、リビングの壁際に黒のドローアラインを立て、時計を設置してAmazonアレクサと観葉植物を置いています。
白い壁に黒のドローアラインが映えて、引き締めてくれています。
みずー
リビングでお気に入りの一角になりました。
シンプルな白い壁紙
壁紙は、アクセント壁紙やブロックなどは採用せず、シンプルな白い壁紙のみにしました。
ちょっと物足りないかなぁ?と思いましたが、今になってみると正解でした。
わが家の壁紙は、設計事務所で標準仕様の『オガファーザー』というエコな紙クロスです。
流行に左右されない白なので、クセがなくどんなものともマッチします。
今は一部にエコカラットをDIYで貼ったりして楽しんでます。
施主支給の照明
ダイニング、キッチン、玄関の照明は、好きなものを施主支給しました。
ダイニングと玄関の照明は、FUTAGAMIのペンダントライト『明星 大 黒ムラ』と『星影』です。
キッチンのカウンター上には、安土 草多さんのペンダントライト『角球 クラック』をつけました。
自分の好きな照明をつけられたので、とても満足しています。
施主支給の表札
表札は、これまたFUTAGAMIの真鍮の表札を施主支給しました。
真鍮の重厚感とゴールドの軽やかさが絶妙のバランスで、特にお手入れはしてませんが4年経っても全然劣化しません。
それどころか年月とともに経年変化の味わいを楽しめるのも真鍮のメリットです。
FUTAGAMIの表札は当時から人気で、注文から5ヵ月待ちでした。
現在も納期は数か月待ちのようです。
水回りのタイルDIY
DIYは厳密に言えば注文住宅の成功ポイントとは少し違うかもしれませんが、とても満足してるので書いておきます。
わが家は予算を遥かにオーバーしたため、水回りに水ハネ対策のタイル施工は何もしませんでした。
結果、水ハネや油ハネでわりと早い段階で汚くなってしまいました。
壁紙が『オガファーザー』という紙クロスなので、塗る。という選択肢もありましたが、それだと他も全て塗らないとアンバランスになってしまいます。
初めてでしたが、思い切ってタイルをDIY施工しました。
最初にやった2階の手洗い場は正直反省点の多い仕上がりでしたが、それでもやってよかったと思えるほど改善しました。
やるごとにうまくなり、タイル貼りをDIYして良かった。と大満足です。
この経験がエコカラットDIYにも活きています。
エコカラットDIY
水回りのタイルDIYを3箇所すませた後、壁の汚れが気になるキッチンの前壁全面にエコカラットをDIYしました。
やってみてわかったんですが、エコカラットは普通のタイルよりはるかに簡単に貼れます。
そして、貼ったあとの見た目にはもちろん満足ですが、何より良いと思ったのは、消臭効果です。
わが家はもみの木の消臭効果もありますが、カレーや焼き肉の後は次の日もニオイが残ってました。
それが、エコカラットを貼った後はほぼにおわなくなりました。
とても良かったので、玄関やトイレなど他にもたくさんエコカラットを貼りたいです!
成功ポイントは今後も随時更新
注文住宅の成功ポイントを思いつくままにご紹介しました。
間取りや設備などは4年経ってるのでほぼ無いと思いますが、記載忘れがあったら追加します。
インテリアは今後も変化があると思うので、随時更新していきます。
成功ポイントがみなさんの参考になったら嬉しいです!